青基調の部屋
modern apartment interior. 3d rendering design concept

マンション経営やアパート経営などの賃貸経営では、空室が生じると安定した家賃収入が得られなくなるので空室対策が重要です。そこで候補として挙げられるのが家具設置です。この記事では、空室対策に悩む大家さんに向けて、手軽に取り組める空室対策である家具の設置について分かりやすく解説します。

家具の設置はどういう効果が期待できる?

賃貸物件の入居希望者の中には、予算に余裕がない人もいます。例えば、大学に進学する、社会人になるなどの理由で賃貸物件を探している人の中には、バイトや仕事で受け取れる給料が少ないため、少しでも住居費を抑えたいという考えが一般的です。

賃貸物件を借りる際は生活に必要な家具を備える費用がかかります。しかし、家具が事前に備え付けられている賃貸物件であれば、家具を備えるための費用がかかりません。少しでも住居にかかる費用を抑えたい人からの需要が期待できるため、空室対策になると言えるでしょう。

家具の設置のメリットとデメリット

家具が設置された部屋は入居者需要が高いと言いましたが、本当に需要が期待できる方法なのでしょうか?家具設置に踏み切ったものの、「特に効果がなかった」と後悔しないためにも、家具設置のメリットとデメリットを事前に把握しておくことが重要です。空室対策の1つの手段として家具を設置した場合のメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。

メリット

賃貸物件は家具が設置されていないのが一般的です。そのため、空室の部屋の写真を見ても殺風景になりやすいと言えます。しかし、モデルルームのようにカーテンやソファなどの家具や小物、テレビや洗濯機などの家電が設置されていれば、他の物件と比べて印象が良くなります。

また、家具が設置されていることで実際に住んだ場合の状況をイメージしやすくなるため、他の物件との差別化を図ることが可能です。空室が生じた場合は家賃を引き下げて入居者を募集するケースが多いですが、この方法で空室が埋まれば家賃の下落を防ぐことができます。

もし、入居希望者が設置された家具をそのまま使用したいという場合には、家賃にいくらか上乗せすれば、家賃収入の値上げと同様の効果も期待できるでしょう。

デメリット

入居者募集の際に設置する家具にオーナーの個性を出した場合、需要が低くなってしまう可能性があるので注意が必要です。インテリアコーディネートを行う際には、物件の入居者需要を考慮しながらターゲットを絞って設置するものの色や数などを決める必要があります。

また、あれもこれもと何でも設置すると、見栄えが良くなっても費用負担が大きくなります。不要なものを設置したことが原因で印象が悪くなってしまう可能性もあるため、設置する家具選びが難しいことがデメリットと言えるでしょう。

より効果を上げるための3つのポイント

ソファ
空室に家具を設置すれば空室対策になることが分かりましたが、家具の選び方を間違うと需要が下がる、費用負担が大きくなるなどのデメリットがありました。このような失敗を防ぎながら、より家具設置の効果を上げるためにはどうすればいいのでしょうか?より効果を上げるためのポイントとして、以下の3つが挙げられます。

  • 入居者のターゲットを絞る
  • 責任の所在を明らかにしておく
  • 専門家に事前に相談する

それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

ポイント①:入居者のターゲットを絞る

いきなり家具を設置するのではなく、まずは入居者のターゲットを絞っておくことが重要です。女性と男性では好む色合いが異なる、収納を重視するかどうかが異なるため、どんな入居者の需要が多いエリアなのかの下調べを行います。

入居者のターゲットを絞ってから家具を選ぶようにすれば、無駄な費用を抑えられるほか、ピンポイントにアピールできるため、家具設置の効果をより高めることができるでしょう。

ポイント②:責任の所在を明らかにしておく

物件情報を見た人、内覧を実施した人の印象を良くするためだけに家具を設置する(ホームステージング)場合は、契約後に家具を撤去するので特に気にする必要はありません。しかし、家具付き物件として貸し出す場合には、壊れた際の修繕を誰が行うかでトラブルが生じる可能性があります。そのため、誰が修繕費用を負担するか契約書で明らかにしておく必要があります。

例えば、通常使用によって壊れた場合は貸主負担、通常の使用以外(使用用途以外の使用、改造)によって壊れた場合は借主負担などです。契約書に記載しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。

ポイント③:専門家に事前に相談する

ターゲットを絞って家具を設置すると言っても、物件周辺にどんなターゲットがいるのか把握することは容易ではありません。また、設置されている家具が壊れた場合の対応方法について契約書に盛り込む際、契約書の内容を間違うと後でトラブルに発展する可能性があるので注意が必要です。

家具設置の効果を少しでも高める、トラブルを未然に防ぐためにも、専門家に相談した方が良いと言えます。

例えば、不動産会社やホームステージングを手掛けている会社などです。不動産会社は物件周辺のターゲットの知識が豊富、ホームステージングを手掛けている会社は物件の魅力を最大限に発揮してくれる可能性が高いと言えます。無理に一人で進めようとせず、専門家に相談しながら進めましょう。

まとめ

賃貸物件を契約するとなると、以前の住居から家具を運び出す場合は引っ越し費用、新たに家具をそろえる場合は購入費用など、家賃以外の費用が多くかかります。そのため、少しでもコストを抑えることができる物件がないか探している人は多く、家具が設置されている物件は需要が高いので空室対策になると言えます。

また、家具を設置したまま貸し出さない場合でも、不動産ポータルサイトに掲載されている写真の印象や内覧時の部屋の印象で、他の物件との差別化を図ることが可能です。しかし、ターゲット設定を誤ると無駄にコストがかかるだけなので注意が必要です。不動産会社やホームステージングなどを手掛けている専門家に相談しながら取り組みましょう。

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